2020年03月03日

新型コロナウィルスの蔓延と神社の祭礼

新型コロナウィルスの蔓延と神社の祭礼

今、巷では新型コロナウィルスの対策と感染状況が大きな関心事になっています。

当初 「新型ウィルス」 で良いのではないか、と思っていましたが、少し前に猛威を奮ったSARS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)とかMARS(マーズ:中東呼吸器症候群)も 「コロナウィルス」 によるものなので、今回のものが 「新型コロナウィルス」 と呼ばれるのだそうです。

さて、この新型コロナウィルスについてはまだまだ未解明なことが多いためその感染が広がっていますが、最近の情報では空気感染力は極めて弱く、飛沫感染や接触感染で広まっていると云われています。
また感染していても発症していない、いわゆる潜伏期間であっても感染力があり、咳やクシャミなどで拡散したり、その際の粘液がモノを媒介して感染するようです。
そのため、うがい・手洗いといった方策が有効だと云われています。

モノを媒介してウィルス感染する危険性があるということで、公共交通機関の手すりやつり革、スポーツジムの機器や、バイキング形式のレストランでのトングなどに気をつけたほうが良いという情報も流れています。
神社でも不特定多数の参拝者が使用する手水やその柄杓、また拝殿前の鈴を撤去するところもあるようです。

伊太祁曽神社には拝殿に鈴は掛かっておりませんので、特にその面における心配はありません。
また手水に関しては今の所、柄杓の撤去や水を止めるということも行っておりません。
手水に使用する水は常に手水鉢から溢れるように流しており、また多くの方が使用する柄杓につきましても、正しい作法でお使いいただけば問題ないと考えております。
確かに様々な危険性を考慮して柄杓を撤するという方法もあるとは思いますが、ここは正しい作法を再確認することで 柄杓経路による感染防止 としたいと思っております。

改めて手水の際の柄杓の使い方について要点を記しておくならば
・柄杓に直接口をつけて口を清めない
・使用したあとは持ち手を水で流して清める
この2点です。つまり接触感染が原因ではありますが、不必要に柄杓に触れないのが作法であり、また接触した部分については最後に使用者が清めるのが作法なのです。
アルコール除菌に比べれば、流水で清めることには不足があるかもしれませんが、そこを細かく言うならばおよそ一切の外出を禁止するのに等しいことだと思います。

さて、話が横道にそれましたが、3月に入り神社では 春祭り が行われるところも多くあります。
全ての春祭りがそうであるとは言いませんが、いつくかの神社で行われる春祭りは 「鎮花祭(ちんかさい:はなしずめのまつり)」 に由来するところもあると思います。
鎮花祭については平安時代の法令集である 「大宝令」 にも記されており、春の花びらが散るときに疫神が流行病を引き起こすために、それを鎮める祭りとされています。
「まつり」 というと多くの人が集まりますので、昨今の状況を鑑みると 「今年の祭礼は中止」 とするところもあるかもしれませんし、また 「例年通り斎行」 となれば 「なぜ行うのだ」 と批判的な意見も出てくるかもしれません。
確かに新型コロナウィルスの感染状況を考えると多くの人が集まる行事は避けるべしなのかもしれませんが、祭祀の本質に 「疫病退散」 がある場合にはむしろ積極的に祭礼を行うべしと思います。
勿論、感染拡大を防ぐために十分な注意が必要であり、場合によっては人の集まる所謂 「神賑行事」 は中止するべしとは思いますが、祭祀自体を中止することはその主旨に反すると考えます。

また春祭りではありませんが、有名な京都の八坂神社の祇園祭は、まさに疫病退散を目的として始まったお祭りです。


神社の祭礼は単なるイベントではありません。祈りの場として、感謝の場として行われるものです。
その神社の祭礼がどの様な由来があるのか、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?



人気ブログランキングへ
和歌山ブログランキング

↓↓↓↓↓ こちらをぽちっとしていただけると多くの方に読んでもらえます ↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ
和歌山ブログランキング
同じカテゴリー(大きなつぶやき・・・)の記事画像
「旧宮家復帰」聴取
RADWIMPS と ゆず
選挙
捏造社会・・・
一日も早い帰国を!
道徳教育
同じカテゴリー(大きなつぶやき・・・)の記事
 「旧宮家復帰」聴取 (2020-04-17 14:22)
 新帝の大嘗祭 (2018-11-23 17:44)
 ブラック・フライデーではなくて新嘗祭です! (2018-11-23 15:46)
 GHQと天皇の退位 (2018-11-23 15:21)
 RADWIMPS と ゆず (2018-06-14 18:50)
 「譲位」と「退位」 (2018-03-28 21:25)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。