2015年11月04日

お守りの中身


「家内安全のお守りが欲しいのですが・・・」
「商売繁昌のお守りはどれですか?」
ときどき、社頭で聞かれる参拝者からのお尋ねです。

家内安全や商売繁昌はお守りではなくお札を祀るのですが、どうしても 「お守り」 という方も中にはいらっしゃるようです。

お守りというのは、お札を小型化して持ち歩けるようにし、そのまま持ち歩くわけにゆかないので 「お守り袋」 に納めてあります。
ですからお守り(袋)の色は、祈願と特に関係ないというのはそのためです。
(お守りをお祓い、祈願する際に、色ごとに違う願意を込めていれば別ですが・・・)

家内安全や商売繁昌は、居宅や店舗に祀る訳ですから持ち歩く必要はないので、宮形にお札を納めるのですが・・・。
まぁ、最近は店舗の無い商売や、ほぼ移動し続けることで成り立つ仕事があったりするので 「商売繁盛のお守り」 というのは時代の流れで必要かもしれないのかな、と思ったりもしますが・・・。

そんなわけですので、お守り袋の中身は 「小さなお札」 ということになりますが、昔から 「お守り袋を開けて中を見てはいけない」 などと言いますよね。
これは尊いものを直接目にするのは憚られるという美風などに基づいたものだと思うのですが、最近はそういう感覚も薄れているようですね。


こちらのサイトでは、一応いろいろ考察して、「やはりお守りの中身は見るものではない」 という結論になっている(と私は解釈している)ようです。
NEVERまとめ 『お守り』の中身、気になりますか?見てはいけない理由とは、、、
http://matome.naver.jp/odai/2139718383554308801


一方でこんなサイトもあるようです。
gooいまトピ 【衝撃の中身!】「お守り」の中身を片っ端から確かめてみた
http://ima.goo.ne.jp/column/article/3764.html
興味本位といえども、これはやりすぎです。中のお札を見るところまではともかくとして、お札まで ”解体” してしまうというのは・・・
確かめてみてのレポートとのことですが、願わくばお守りをバラバラにして当たった神罰までレポートしてくれれば完璧ですね。
問題は、この手の人は神罰が当たったとしても、それが神罰であると気が付かないということですが・・・。


  


Posted by 木霊 at 15:50Comments(0)

2015年11月03日

報道のあり方 (加工肉に発癌性という報道を見て)

先月末に国連が 「ソーセージやハムなどの加工肉が大腸癌の原因となる」 との研究発表を行ったと報道がありました。

http://www.afpbb.com/articles/-/3064304


国際がん研究機関(IARC)によると、毎日50グラムの肉を食べると、大腸がんのリスクが18%高くなるとのことです。
一方で、私がみたニュース番組では、日本人の1日の平均摂取量は18グラムと言っていました。一方で、ドイツは80グラムとか。

こういった報道によって、世界各地で加工肉の消費量が落ちているとも報道されていました。

そして、最後に 「過剰反応のおこらないように正しく報道する姿勢が求められる」 と締めくくっていました。
えっと、その役割は そのニュース自体も担っていると思うのですが、なんかその感覚が欠落していて他人事のような報道に聞こえました。  


2015年11月02日

七五三考

11月になりました。今月15日は七五三の祝い日とされています。

先日の産経新聞のコラム産経抄に 七五三 について記されていました。(10月25日)
以下、抜粋します。(全文はこちらを参照)
▼757年施行の養老律令には、3歳以下を乳児と定めた項がある(『歳時の文化事典』八坂書房)。子供の死亡率は江戸期になっても高く、「七つまでは神のうち」と言われた。成長は神頼みというご先祖の苦悩を思えば、3歳から2年刻みで祝ったのもうなずける。
▼ただし、風習が時代に応じて中身を変えるのは仕方ない。かつて七五三といえば参拝に祈祷(きとう)だったのが、今では記念撮影が優先事項になりつつあると、先日の小紙生活面が報じていた。わが子の晴れ着姿を写真に収めておしまい、というご家庭も中にはあるらしい。

実態は確かに記されているようになりつつあります。
しかし、参拝・祈祷から記念撮影に優先事項が変わったということは 七五三 の本質が変化しつつあるということではないでしょうか。
つまり、神社への参拝・祈祷が主だった時代は 「子供の成長感謝と引き続いての加護を祈る」 ことに重きがあったけど、記念撮影が主となった現代は 「子供の成長を記録する」 ことに重きが移ったと言いかえることが出来るのではないでしょうか。

勿論、現代の親が 「子の成長感謝と更なる安泰」 を望んでいないとは思っていませんが、子供の死亡率が低くなった現代においては昔ほどその不安が無くなり、そういう意味における緊張感が緩んでいるということでしょうか。

七五三のお祝いは、3歳・5歳・7歳に行われるものですが、単純に2年刻みで無事な成長を祝ったのではなく、それぞれの年齢に行われる儀式があります。

3歳のお祝いは 「髪置き」 といい、胎髪を取り髪を伸ばし始める儀式です。
胎髪とは生まれたときに生えている髪のことです。
男児・女児ともに行います。

5歳のお祝いは 「袴着」 といい、この日から自分で袴を穿くことが出来るようになるというけじめの儀式です。
男児が行います。

7歳のお祝いは 「帯解き」 といい、つけ紐を除いて帯を締める儀式で、この日から一人で帯を結べるようになるというけじめの儀式です。
女児が行います。

それぞれに成長にあわせて、一人前になって行くステップとして行われてきた儀式であり、同時にそこまで無事に成長してきたことを感謝する儀式でもありました。
成長の記録を残しておきたいと、記念写真に力を入れる親御心はわかりますが、子供が無事に大きく育ってきたのは神仏のお蔭であることを忘れずに、ささやかにでも家族揃って感謝のお詣りをする心は忘れないで欲しいと思います。

  

2015年11月01日

結び方

覚えておくと便利なロープの使い方です。
忘備録用。