2021年02月19日

六曜と七曜

結婚式やお宮詣りの日取りを決めるとき 「大安」 を選んだり 「仏滅」 と避けたりする方は居ると思います。
この 「大安」 とか 「仏滅」 といった 暦注(れきちゅう)を 「六曜」 と言います。

「六曜」 は現代では ”ろくよう” と読むことが一般的ですが、かつては ”りくよう” と読むのが一般的だったようで、他にも 「六輝(ろっき)」 などと呼んだ時代もあります。
今日では吉凶を示す中暦として一般的に知られていますが、江戸時代に出版された民間暦や暦注書にはほぼ記されていないことから当時の人達には関心が無かったと考えられています。

神社への参拝でも、お祝い事(結婚式やお宮詣り)などでは 「大安」 の方が良いですよね?とか、厄除け祓いや八方除けには 「仏滅」 は避けたほうが良いですか?といった問い合わせがしばしばあります。
しかし当社では、「お参りに来られる方が気にされないのであれば関係ないですよ」 とお答えしています。

これは、江戸時代の人々がそうであったように、元々六曜には吉凶を示す意味はなかったからです。
むしろ現代の曜日と同じ様な感覚であったといいます。
とはいえ、明治に入り新暦(太陽暦)が採用されると、次第に六曜は吉凶を表すとして人気を高めてゆきます。
そして吉凶を示すものとして広く定着していきました。
この様な歴史がありますから、六曜に吉凶を感じる人を否定するものではありません。
ただ、神社としては六曜を元に吉凶を示すいわれはありませんから、その様にお答えしているだけです。

とはいえ、六曜の吉凶を気にされる方が多いのも事実ですから、下記に六曜の一般的な吉凶を記しておきます。  続きを読む