2012年06月29日

和歌山憲法研究会 第2回勉強会 ご案内

日本の根幹となる憲法について学び、日本の国をあるべき姿で次世代に継承しようと、平成24年2月に発足した「和歌山憲法研究会」の第2回勉強会が7月19日(木)19:00~から開催されます。

私も和歌山憲法研究会の一員ですが、この会の特徴は会員が持ち回りで研究発表を行うこと。
今回は、紀俊崇会長(日前神宮・國縣神宮禰宜)が発表者です。

気になるテーマは
私たち国民は日本国憲法に愛を語ることが出来るのか?
~第24条「個人の尊厳と両性の本質的平等」がもたらした、現代の社会悪について考える
タイトルだけでも非常に興味がそそられます。

聴講は会員以外でもできますので、興味のある方はご参加下さい。
詳しくは、https://www.facebook.com/wa.kenpo/ をご覧下さい。  


2012年06月29日

「非合法」でなければ「合法」なのか??

最近、考えられないような自動車事故が多発しています。
これらの事故でしばしば耳にするのが 「脱法ハーブ」 という単語。

一応 「お香」 として使用するものとして販売流通されているものだそうで、違法ではないものを指すそうです。
ただ、摂取の方法によっては幻覚作用を及ぼしたりするものがあるそうです。

少し前までは 「合法ハーブ」 という呼ばれ方をしていたものですが、最近は 「脱法ハーブ」 と報道されています。
この呼称に統一した報道のあり方は評価できると私は感じています。
「合法」と書いてしまうと「問題なし」と受け取れますが、「脱法」とすると「なんか問題あるかも」と思いませんか?

同じ理由で、以前にも記した 「大麻」 と 「大痲」 の区別もしてもらえるとよいのですが、なかなか難しいですかね。
 「大麻」 と 「大痲」  


2012年06月21日

東京~和歌山の距離感

和歌山(和歌山市)~東京を直線距離で結ぶと概ね450km。
実際には自動車、鉄道いずれも大阪経由で行くのが早いので、実経路で図るといずれも概ね600km。

この距離がどんなものか、北海道の地図を重ねてみると・・・





函館~根室 という位置関係が 和歌山~東京 によく似ていますね。
この地図、東京~大阪の位置関係を置き換える感じでネットにアップされていましたが、丁度、和歌山~東京で考えると北海道の著名都市を重なったので、転用させてもらいました。

こうやってみると、和歌山~東京って案外遠いような。
でも、新幹線利用だと4時間かかりませんから、すごいですね。  

2012年06月19日

余った日食グラスの使い道

タイトルに「日蝕」でなく「日食」としたのは検索対策(笑
できれば、この記事を多くの人に読んでもらいたいからです。

先月の金環日蝕、今月6日の金星の太陽面通過と、太陽を観測する専用グラスが大活躍でした。
ところで、この使い終わった「日食グラス」皆さんどうしていますか?

記念にとっておく。それは良いですね。
そうでない方は、どうされましたか?

もう不要になったので処分した。そんな貴方はものの片づけが上手な方かな。
でも多くの方が、なんとなくまだ持っていたりしませんか?

この不要になった日蝕グラスを有効に活用する方法があるのです。


南太平洋に浮かぶサモアという国で、11月14日に部分日蝕があるそうです。
サモアではまだ理科教育が充分にされておらず、教材も不足しているので、不要となった日蝕グラスを分けてくださいと、仙台天文台が取り纏めを行っているそうです。

日本は経済的に豊になって、モノが溢れていますが、まだまだ世界には貧しい国も沢山あるのですね。
もし、お手元にまだ日蝕グラスがあって、不要だという方がいましたら、お手伝いしてあげられたらと思います。
詳しくは、jiinuma@yahoo.co.jp新沼さんまでお問合せ下さいとのことです。



必要とする日蝕グラスが集まりそうだという後日談が入ってきました。
これ以上送りますと、却って先方に迷惑がかかりそうな状況だと思われますので、お気持ちだけお送りいただければと思います。
(6月21日追記)
  


2012年06月16日

第2回 未来の神棚コンテスト

以前に、埼玉県神社庁が開催した 「未来の神棚コンテスト」 の第2回が開催されることになったそうです。

今回のテーマは、「一人暮らしの神だな」。
限られた住居スペースでおまつりできて、しかも「人にやさしい」「お年寄りにやさしい」など、色々な ”やさしさ” のつまった神棚デザインを考えて欲しいということだそうです。


若い世代でも神社でお守りを受ける方が多くいらっしゃいますが、果たして自分の家に神棚があるのかどうか。
お守りというのは、お札を小型化して個人が身につけて自己を守ってもらうモノとして誕生しました。
即ち、家庭に神棚が祀られていて、更にお守りを持つというのが本来の姿であろうと私は考えています。

しかし、住居事情によって神棚を設けていない家庭というのもあり、「近年の洋風住宅にも似合う神棚を!」 というのが、前回の未来の神棚コンテストのコンセプトだったように記憶しています。

今回は、一人暮らしがテーマ。
若い世代の1人暮らし、単身赴任のお父さん、独居老人・・・。一人暮らしには色々な形態があると思いますが、それぞれ神様にお守りいただきたいという思いは同じ。
そういったお宅に祀ってもらえる神棚を提案してもらおうということのようです。

募集期間は平成24年7月15日から9月15日

募集要項
https://​www.saitama-jinjacho.or.jp/​uploads/photos/187.pdf

ポスター
https://​www.saitama-jinjacho.or.jp/​uploads/photos/186.pdf  


Posted by 木霊 at 15:24Comments(0)

2012年06月16日

報道の自由と責務

よく 「報道の自由」 という言葉を聞きますね。
でも、何でも好き勝手な報道をしても良いという意味ではないんです。

いわゆる 「公共の電波」 を用いて放送するには、「放送法」 という法令を遵守しなくてはいけないようです。
特に 日本放送協会(NHK) は、この法令施行に際し、この法令に基づく特殊法人と規定されましたから、遵守は当然のことだと思われます。



NHK放送センターの中に、中華人民共和国国営テレビ局(CCTV)の日本支局があるそうです。
この情報を知らせてくれた方のメッセージには次のように記されています。

CCTVとは、中国中央電視台(China Central Television) - 中華人民共和国の国営放送の中央放送局に当たる放送局です。世界中では事実上の国際諜報機関、いわゆる「スパイ組織」として知られていますが、そのCCTVの日本司教は、なんと、渋谷にあるNHKの本社内に構えられているのです。

NHKは、中国がモンゴルやチベット、ウイグルの人達を虐殺している事実は一切報道しませんし、中国が軍拡をして日本や台湾を侵略しようとしていることも報道しません

NHKはCCTVを放送センター内から速やかに退去させ、放送法を遵守し、中国の巨悪の実態について、正しく報道すべきです。それが公共放送としての使命ではないでしょうか。
視聴率の低迷する大河ドラマ 「平清盛」 での 「王家」 呼称もこの影響でしょうかね?
  

2012年06月11日

あじさい

関西地方は先日入梅しましたが、境内では紫陽花が咲いています。


よく見かける一般的な西洋あじさい


紫色の花もあります


白と紫


白い花もあります


こんな花もあります


この土手は奥までずっと紫陽花が植えられています

  
タグ :あじさい


2012年06月09日

薨去 卒去

寬仁親王殿下の訃報に際し、新聞各紙では 「逝去」 と記していますが、正しい日本語は 「薨去(こうきょ)」 であるとは、先日の投稿にも記しましたし、多くの方が述べられているところです。

マスメディアが 薨去 の表現を用いないことについて、「皇室崇拝を連想させる言葉​は控える」 という説明をしたところがあるそうです。(私は未確認なのですが・・・)
日本の報道機関が、自国の貴人に対して尊称を用いないということには勿論憤慨するのですが、感情論を別にしてすこし論考(そんな大層なことではないのですが・・・)してみます。

そもそも、薨去という表現については律令に規定があります。
 令文については分かりやすいように現代語訳したモノを引用しています。 【参考】官制大観

養老喪葬令の薨卒死條には次のように記されています。
百官(散官・女官・無位皇親等全てを含む)が死亡したならば、親王、及び、三位以上は、薨と称すこと。五位以上、及び、皇親は、卒と称すこと。六位以下、庶人に至るまでは、死と称すこと。

三位、五位、六位は官位ですから良いとして、親王と皇親の区別はどうなっているのでしょうか。
養老継嗣令の皇兄弟條には次のように記されています。
天皇の兄弟、皇子は、みな親王とすること{女帝の子もまた同じ}。それ以外は、いずれも諸王とすること。親王より五世(=五世の王 ※ここでは親王を一世として数える)は、王の名を得ているとしても皇親の範囲には含まない。

つまり、天皇の兄弟と皇子(みこ)については男女を問わず親王であり、その親王より五世までは皇親であるということです。

この律令の規定に基づいて 薨去、卒去(そっきょ)、死去というのを使い分けるのです。


現代において官位はありませんが、皇族以外に薨去が用いられた実例もあるようです。
古い例になりますが、昭和20年にアドルフ・ヒトラーの訃報に際して朝日新聞は「ヒ総統薨去」という見出しを用いたそうです。(過去記事未確認)これは、国家元首であったため、天皇・皇帝に次ぐ立場との解釈によるものではないかと考えられています。
最近では平成23年10月22日にスルタン・サウジアラビア王国皇太子の訃報に際し、玄葉外務大臣が薨去を用いてメッセージを発信しています。→外務省サイト当該ページ

したがって、薨去を使用することが皇室崇拝に繋がるわけではないですね。

薨去という正しい日本語を用いないにも関わらず、御舟入(おふねいり:一般に言う納棺にあたる)や斂葬の儀(れんそうのぎ:一般に言う告別式にあたる)などの皇室儀礼に関わる用語はきちんと用いるのですね。
このあたりの区別が理解できません。

報道の責務として、正しい日本語を用いて表現することを求めたいところです。


逝去について記載を忘れていたので追記しておきます。(6月9日15:00)
上記の通り、律令では薨・卒・死の区別はありますが、それだけです。
国語辞典的説明では逝去は死者を敬って用いるとありますので、それぞれの字義を見てみましょう。

薨・・・みまかる、おわる
卒・・・おわる、すむ、やむ
逝・・・ゆく、さる

卒には他に「しもべ、やっこ」「あわてる」などの意味もあるようですが、薨、逝については他に意味はなさそうです。(出典:字源)
したがって、字義から区分を読み取ることはできません。単純に令の規定があるか否か、規定に従うか否かというだけのことのようです。

しかし、人の死に対して外国語ではこんなに使い分けたりするのでしょうか。英語ではDeadという単語しか思いつきません。勿論、違う言い回しはあるかと思いますが、違う言い回しならば日本語にもたくさんあります。  


2012年06月09日

天地明察

1週間ほど前に、日蝕にちなんだ話題として、江戸時代には日蝕観測器具があり、それが登場する映画のことを記しました。 →その記事はこちら
そこにも記したように、この映画 「天地明察」 は今秋公開される映画です。

ところで、映画の撮影に際しては 撮影安全祈願 というのが行われることが良くあります。
伊太祁曽神社でも以前に、映画の撮影安全祈願を行ったことがあります。
映画 ふるさとをください 撮影安全祈願

天地明察 の撮影に関しても、安全祈願が行われたそうです。
「天地明察」撮影安全祈願の記事
この祈願をしたのは、今春に一緒に研修を受けた神主さん。
滝田洋二郎監督と一緒に写っているのが彼です。

世の中、狭いものです。  


2012年06月08日

斂葬の儀

寬仁親王殿下の薨去の報に、謹んでお悔やみ申し上げます。

さて、この悲報がいろいろと報道されていますが、いくつか腑におちないことがあります。

1つ目は、「逝去」という報道。
逝去というのは、一般に死者を敬って用いる表現ですが、
皇・皇后・皇太后・太皇太后の死は 「崩御」
皇族及び三位以上の者の死は 「薨去」

という日本語があるので、こちらを用いるべきだと思います。
一部のマスメディアでは「薨去」という表現が一般的ではないという理屈を言うようですが、そうであるならば 「一般の納棺にあたる御舟入り」 とか 「一般の告別式にあたる斂葬の儀」 という報道をするのは筋が通っていないと思います。

2つ目は寬仁親王殿下のお名前。
小さな活字ではわかり難いので拡大しますが、
寛仁親王殿下 ではなく 寬仁親王殿下 が正しい表記になります。
ではなく という文字なんですね。
パソコンなどでは(環境依存文字)となるので、インターネット上では止むを得ないと思いますが、新聞などの活字ではきちっと使用すべきです。なにしろ人名ですから。

こういうことは、報道の責務としてきちっとしていただきたいものです。  

Posted by 木霊 at 10:21Comments(0)

2012年06月02日

江戸時代の日蝕観測

先日の金環日蝕(金環日食)はご覧になりましたか?
現代社会では、日蝕の原理も分かっていますし、事前に周知されているので小学生でも楽しく観測していましたね。
現代日本において、日蝕で暗くなって原因不明でパニックになる人というのはいなかったと思います。

古代社会においては、日蝕のことが分からずに人々は大変な不安を覚えたと考えられます。
日本人の大多数を占めていた農民はそうだったと思いますが、既に貴族階級は日蝕を知っていたと思います。
その辺りのことは割愛しますが、時代が下って江戸時代には日蝕の観測器具というのもあったそうです。

今年9月15日に公開される映画 「天地明察」 は、江戸時代の暦学・天文学者 渋川春海(安井算哲) が、日本独自の暦を作るまでを描いたものだそうですが、この映画で 日蝕の観測器具 が登場するそうです。
渋川春海は天文学者・暦学者であると同時に神道家でもあったそうです。

映画では、主人公の渋川春海に岡田准一、妻えんに宮崎あおいが演じ、「おくりびと」 の滝田洋二郎が監督を務めます。
原作は沖方丁の同名小説 「天地明察」。
ちょっと興味深い作品です。  


2012年06月01日

Cool Wood Japan

今日から6月です。
先日出席してきた、日本木材青壮年団体連合会全国会員三重大会で記念品として頂いたこの書籍が、今日から全国の書店でも購入できます。
木材の格好良い使い方の事例がたくさんの写真で紹介されています。
  


Posted by 木霊 at 07:35Comments(0)