2013年02月04日

世界の国歌

日本の国歌 「君が代」 の成立について、以前記したことがあります。
http://itakiso.ikora.tv/e758275.html

『神社新報』 という神社界の業界新聞に掲載されていた記事でした。
今回、『東洋木材新聞』 という木材界の業界新聞に世界の国歌について記されていたので転載して紹介したいと思います。
親父の独り言 『国歌』 三平

■建国記念日前後から卒業式シーズンまで国歌・国旗の問題がよく話題になる。世界の主要国の国歌を調べてみた。【参考文献「手に取る世界史教材」(地歴社)ほか】

■まずはお隣の中国から。「義勇軍進行曲」と呼ぶ。
『起て、奴隷となることを望まぬ人々よ!我らが血肉で築こう新たな長城を!中華民族に最大の危機迫る、一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。起て!起て!起て!心合わせて敵に当らん、敵の砲火をついて進め!進め、進め、進めよと』。

■次はフランス国歌、フランス革命時の「ラ・マルセイエーズ」である。
『立て祖国の子ら、今こそ栄光の日は来たぞ!われらに向かって暴虐の旗がひるがえる、聞かずや野に山に、敵の叫ぶを、悪魔のごとく、敵は血に飢えたり、起て市民、いざ武器をとれ、進め進め、あだなす敵を葬らん』。

■アメリカ国歌は「星条旗よ永遠なり。」
『見よ、明日の薄明けに、たそがれいく空に浮かぶ、われらが旗、星条旗を、弾丸降る戦いの場に、頭上高くひるがえる、堂々たる星条旗よ、ああ、われらが旗のいくところ、自由と勇気が共にある』。

■イギリス国歌は「ゴッド・セイブ・ザ・クィーン」。
『神よ、我らが慈悲深き女王を救いたまえ 高貴なる女王よ永遠なれ 神よ、女王を救いたまえ 女王の勝利と幸福と栄光を 御代が長く続かんことを 神よ、女王を救いたまえ』。

■ドイツは「祖国ドイツのための 団結、権利と自由 それを求めて皆 兄弟のように心身を打ち込んで努力する 団結、権利と自由こそは 幸福の証である 幸福の輝きの中で栄えよ 我が祖国ドイツよ!」。

■イタリアは『イタリアの兄弟よ イタリアは目覚めた スキピオの兜を 頭にいただき 勝利の女神は何処にあり?うるわしき髪を捧げろ 我イタリア女神は 主の創ったローマの僕 友よいざ隊を組み 死に臨まん』。

■最後はロシアの国歌。
『ロシア、聖なる我らが国家よ ロシア、愛しき我らの国よ 力強き意志、大いなる栄光は 汝がもてる物、いつの時にも!讃えあれ、自由なる我らが祖国 幾世の兄弟なる民族の結束 父祖より授かった人々の英知よ!讃えあれ国よ、汝らを誇らん!』。

■国家が誕生した歴史、独立を勝ち取った歴史を考えれば戦いの歌が多いのは当然であろう。それに比べて独立戦争も宗教戦争も経験しなかった平和な国日本。国歌:君が代 『君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで』 -なんと穏やかな歌詞であろうか。

『東洋木材新聞』平成25年2月5日発行 第2153号


ここに記されているように、世界の国々の多くは建国にあたって祖先の血が流れた苦労の末に成立しています。
日本は極めて稀有な存在です。
国家成立の過程が異なるのですから、それら諸外国の真似をしようとしても、うまくゆかないことがあります。
日本は日本の歴史を振り返り、日本の歩むべき道を自信を持って進まなくてはならないのです。



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Posted by 木霊 at 14:06│Comments(0)伝統・文化
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