2020年04月11日

覆面禁止法

オーストリアには 「覆面禁止法」 なる法律(2017年成立)があるらしい。

「公共空間に自らの顔を隠して登場するのは公共性の精神に反する」 というのが根底にあるらしい。

イスラム女性がヨーロッパの公共圏に登場すると、法律は一方的に イスラム女性がベールを被るという文化を抑圧する道を選択したそうだ。
しかし今回、この公共圏にウィルスが侵入してくると、「医者の許可があれば違法ではない」 と態度を軟化したらしい。

これらは森謙ニ氏(茨城キリスト教大学名誉教授)の記したコラムによる情報だが、氏はその時系列について次のように記している。

私の感覚では、ヨーロッパが急変したのは3月8日であったと思ふ。私たちは、3月6日にベルリンからの友人と会ひ、コロナ関係も含めて情報交換をおこなったが、まだ深刻さはなかった。
しかし、7日早朝にプラハに出かけ、8日にウィーンに帰ると、オーストリア政府も騒がしくなってゐた。10日にはオペラ座が閉鎖され、翌11日にはすべての博物館、大学さへも閉鎖されてゐた。これまで子供の声で賑やかであった小学校も閉鎖され、シュテファン寺院も信徒以外の立ち入りを認めず、信徒の入場も100人に制限された。しかし、それでもマスクをつける人はゐない。


このウィルスに対するマスクの効果については様々な意見があるようだが、ヨーロッパでまず大規模に感染拡大した背景にはこういう文化もあるのかもしれない。

帰国の直前、私がウィーンで見たものは、国民への「自粛」の呼びかけではなく、公共施設を「閉鎖」する政府の政策であった。それに対して、帰国した私たちに外出の<自粛>を求める世論が高まってゐた。この<自粛>の責任主体は誰かと思ひながら、これも文化の違ひかと考へさせられた。いずれにしても、個人の自覚と責任が不可欠であることには同じである。


<自粛>を主体とする 緊急事態宣言 ではなく、強制力を伴う 都市封鎖 を実施スべきだという声も聞こえています。
政府から緊急事態宣言が出されなくとも、道府県単位で自主規制の呼びかけをすれば良いとも思います。

<自粛>ではダメだという声が大きくなるということは、それだけ日本人の思考や価値観が、欧米化しているということなのでしょうかね・・・。


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