2012年01月31日

お賽銭の金額

神社にお参りするときに、大抵の方はお賽銭を入れてからお参りされます。
ところで、お賽銭にはどれくらいを納めているのでしょうか。

ご縁がありますようにと5円を納める。
充分にご縁がありますようにと15円を納める。
始終ご縁がありますようにと45円を納める。

よく聞きますね。一説では とあるバス会社のガイドさんが言い始めて広がったとも。

お正月などには 福来いと2951円を納める という方もあるようです。


また、時々 「お供え」 と記して袋に入れて賽銭箱に入っていることもあります。
お賽銭とお供えは別のものでもあるのですね・・・。


このあたりのことを、いつか記事にしようと思いながら、なかなか上手く表現できずにいたのですが、今日はとても分かりよい文章を入手したので転載させてもらうことにします。

お賽銭の金額



Q お賽銭はいくら供えたらいちばん御利益がありますか?

A 金額はいくらでもかまいません。ささげる「こころ」が大切だそうです。

 初詣では、神様との「ご縁」があるようにと、5円を供える人が多いのではないでしょうか。「充分ご縁があるように」と15円を、「始終ご縁があるように」と45円を供える人もいるでしょう。
 本当にこれらの金額で御利益があるかというと、単なるごろ合わせで特に意味はありません。お賽銭は金額よりも神様に感謝する心が大切です。賽銭箱をよく見ると、「喜捨」と書いてあることがありますが、これは寺社などに喜んでお金をささげ、見返りを求めないという意味。願いごとがかなわなくても、神様のせいにしてはいけません。
 そもそも、お賽銭にはどういう意味があるのでしょうか?お賽銭の「賽」という字は、賽の目、賽の河原と同じです。じつは、賽の字には「神仏にお礼参りをする」という意味があるのです。賽子(さいころ)も本来は占いに使う道具でした。
 昔の日本人は、自然のすべてものに神様が宿ると考えていました。八百万(やおよろず)の神様をいわれるように、海には海の神、山には山の神、岩にも草木にも神様がいると信じられていたのです。私たち日本人は、それらすべてを大切にし、自然とともに生きてきました。
 特に、峠や海や川などは荒ぶる神がいる危険な境界線と考えられていました。そこで、旅に出ると境界の神にささげるため、峠や海などで「手向け」の儀式が行われたのです。そのときささげたのが、絹などの布、石でできた鏡・玉・剣などの模造品。これがお賽銭の始まりです。お米をまくこともあり(散米)、今も地方の神社では賽銭箱の中にお米が入れられています。
 中世以降にお金ができるとお金をまくようになり(散銭)、やがて散銭(さんせん)が賽銭(さいせん)となりました。お金が今のように賽銭箱に入れられるようになったのは、江戸時代といわれています。
 ところで、お寺にも賽銭箱は置いてあります。兵庫県宝塚市にある清荒神(きよこうじん:清澄寺)では、供えられたお賽銭を持って帰ってお守りにしてもいいというユニークな風習があります。ただし、次にお参りするときは倍返しにするのがならわしだそうです。


地鎮祭などで行われる、鎮物や散米の儀式も同じことです。

日々、神様にお護り頂いていることの感謝の証として供えるのが賽銭でもあるのです。




続編を書きました。
是非、ご覧ください。
http://itakiso.ikora.tv/e1481134.html

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