2011年08月17日

命名(めいめい:なづけ)

子供が生まれると、当然のことながら名前を付けます。
最近では、生まれる前から名前を付けて呼びかけてあげるのが良いなどと記した書籍もあるようです。
現代では科学技術の発達から、生まれている以前に男女の別や大きな疾患を持ち合わせていないかなども分かるようです。
誕生以前の命名を否定はしませんが、できれば性別を問わない名前で呼んであげて、誕生したら改めて命名するという方法をとってあげたいと個人的には思います。

ところで、新生児の名前ですが戸籍法では第49条に
「出生の届出は、14日以内(国外で出生があつたときは、3箇月以内)にこれをしなければならない。」
と定められています。
しかしこれは法的な手続き期日であって、日本では古来より「お七夜」に命名するという習慣があります。
お七夜とは誕生から七日目の夜に新生児の健やかな成長を願って行うお祝いです。
赤ちゃんの枕元には命名書を置いてあげ、家族で赤飯や尾頭付の鯛などを頂きます。

残念なことに、最近はこの「お七夜」の風習を知らない夫婦が増えています。
もうちょっと正しく言うと、お七夜の風習を知らない両親に育てられた夫婦が増えています。
当神社でも子供の名付けは行っていますが、お七夜前日頃に命名して欲しいと来られる方がいます。中にはお七夜を過ぎてから来られる方も。大抵皆さん「来週には届けを出さなくてはならないから・・・」と戸籍だけを気にされているみたいです。祖父母が同伴してこられることもしばしば。

生まれてきた子供への一番最初の贈り物が「名前」です。
お父さん、お母さんになられる方はそのことをよくわきまえて、誕生7日目の夜には命名式を行ってあげてくださいね。

当神社で命名させていただいたお子様には、奉書に毛筆でしたためた、昔ながらの命名書をお渡ししています。



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Posted by 木霊 at 21:24│Comments(0)伝統・文化
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