2015年05月15日

子育ては損・・・ (@_@。

衝撃的なタイトルですが、決して私の考えではありません。
むしろこの見出しを見て 怒り を覚えるほどの違和感を感じました。

さて、「子育ては損」という言葉は、新聞の折込紙の子育て情報発信コーナーに記されていました。
子供向け書籍紹介の一部分ですが、以下に引用します。

 ”子育ては損か?” というタイトルが『AERA』(『子育ては損か?読者2118人のメール』朝日新聞社刊)の表紙に踊った平成12年12月、私は国公立幼稚園園長会の仕事をしていました。
 子供たちに愛を注ぎ、教育熱心な先生方に混じって研究会や講演会に参加していたのですが、ある会議の席上にこの週刊誌を持参しました。「子育てを損得で!」会長はタイトルを見るなり黙ってしまい他の園長先生も凍りつきました。
 それから15年、今では「子育ては損だ」という声が普通に聞かれます。2歳の女の子がいる仕事仲間は、「どんなに忙しくても仕事の方がマシ。自分の思い通りになる」と、いかにご主人が非協力的かを披露しながら愚痴ります。けれど、「産まなければよかった」とはならないのは、大変だけれど子育てをおもしろがっているからでしょう。
 自分のおなかから産まれた生き物が日々成長し、人間らしくなっていく姿を見ることはおもしろいものです。そして子どもを持つということは、子ども時代を二度生きることではないかと思います。子どもと一緒に、笑い、泣き、遊ぶのです。
 (後略)
リビング和歌山 平成27年5月9日号


この文章は絵本編集者の なりきよ ようこ さんが書かれたものです。
平成12年というと今から15年前。AERAの影響で「子育ては損」と考える親に育てられた子供も高校生になっています。
近い将来、そうやって育ってきた子供たちも親になって行く時代になりました。

一体、「子育ては損」などという発想はどこから出てくるのでしょうか。
出版社の感覚が疑われます。

勿論、子育ては楽なことではありません。ずっと仕事の方が楽なこともあるでしょう。
しかし、苦労を大きく凌ぐ喜び・楽しみがあるのも事実。損得を考えること自体おかしなことですし、強いて言うのであれば将来的に ”得” でしかないですね。