2014年04月19日

みどりの日

4月29日は私たちの世代には「天皇誕生日」であり「みどりの日」でした。
Wikipediaというネット上のフリー百科事典は時折その内容に誤りもあるのであくまで参考程度にしか用いないことにしていますが、4月29日が昭和天皇崩御の後みどりの日となった経緯として、次のように記されています。

天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日に改められることとなったが、ゴールデンウイークの一角を構成する祝日を廃止することによる国民生活への影響が懸念されたことから、4月29日を「みどりの日」と改めた上で祝日として存続させることとなった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5


昭和天皇は植物学者でもあらせられましたから、昭和天皇の御聖徳を偲ぶ日として 「みどりの日」 という名前の祝日になったと聞いた記憶があるのですが・・・。

ちょっと気になったので 元々は明治天皇の天皇誕生日であり、のちに明治節と改められ、現在では文化の日とされている11月3日についても同じくWikipediaを引いてみました。

文化の日は上記の経緯と関係なく定められたということになっているが、当時の国会答弁や憲法制定スケジュールの変遷をみると、明治節に憲法公布の日をあわせたとも考えられる。
一方、祝日法制定当時、参議院文化委員長として祝日法制定の際中心的役割を担った山本勇造が政界引退後に書いた当時の回顧録「文化の日ができるまで」には明治節に関する記述は一切ない。山本によれば、元々、憲法発布は11月1日の予定であったが、施行日がメーデーと重なるという理由で直前に11月3日に変更されたのだという。山本ら参議院側は11月3日を憲法記念日とすることを強硬に主張したが、GHQ側が、11月3日だけは絶対にだめだと主張し、衆議院が5月3日を憲法記念日とすることに同意してしまい、参議院側が孤立する事態になった。そのとき突然GHQ側から、憲法記念日という名でない記念日とするなら何という名がいいか、という話を持ち出してきたという。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%A5


文化の日も、明治天皇が日本を近代国家へと大きく導かれた御聖徳にちなんで名づけられたと聞いた記憶があるのですが・・・。

4月29日は 「みどりの日」 から 「昭和の日」 と改められ、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」祝日とされています。その意義がわかりやすい祝日名となりましたが、私はなんども風情の無い、日本らしくない命名だと思っています。
せめて明治節に倣って昭和節にすればよかったのに・・・。

昭和の日が定められたことで、文化の日を明治の日もしくは明治節にしようという動きもあると聞きます。
これも私としてはあまり賛成したくなかったりします。せめて明治節の復活にとどめて欲しい・・・。

そうそう、5月4日の 「みどりの日」 に、今年も親子木工教室を開催します。
平成26年親子木工教室

詳細は木の国神話の禰宜日誌の当該記事をご覧ください。  

Posted by 木霊 at 11:04Comments(0)伝統・文化