2013年11月05日

横浜戦の踏切事故(続編)

以前に、横浜戦の踏切内で倒れた老人を救出し、一方で自らは犠牲となってしまった女性についての記事を記しました。
http://itakiso.ikora.tv/e956247.html

この女性が表彰されたことについて賛否両論が上がっていました。

ところで、この表彰は「紅綬褒章」というのだそうです。今頃になって知りました。
少なくとも、この件に関するテレビ・新聞等の報道の中で「紅綬褒章」と紹介されていたのを私は見ませんでした。

褒章というと 紫綬褒章 や 黄綬褒章 が浮かびますが、それぞれの意味はよくわかっていませんでした。
御存じの方も多いとは思いますが、自身の手控えを兼ねて記しておきます。

紫綬褒章・・・学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者

黄綬褒章・・・業務に精励し衆民の模範である者

藍綬褒章・・・公衆の利益を興し成績著明である者又は公同の事務に尽力した者

紺綬褒章・・・公益のため私財を寄附した者

緑綬褒章・・・自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著である者

紅綬褒章・・・自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した者

内閣府のサイトにはこの様に紹介されています。(順番はことなります)

当該の紅綬褒章ですが、長年受章者が途絶えていたところ、小泉政権時代に既定の見直しがなされ、現在では毎年数人から十数人程度受章されているそうです。

表彰に否定的な方の意見の中には、安倍政権の人気取りだ というものがありましたが、規定があってのことであれば至極当たり前のことになりますね。批判自体が(個人的な感情による反対でなければ)的外れになります。
また、自己犠牲を奨励するという批判も見られましたが、紅綬褒章を受けた人がいるからと言って、それを真似て後に続く人が続出するとは到底思えません。何か、考え方がとても浅ましいように感じます。

お互いが助け合って生活し、善い行いがあれば皆で讃えるということが、当たり前でなくなってきている感覚は、はやり教育や社会の在り方によるものでしょうか・・・。