2012年06月08日

斂葬の儀

寬仁親王殿下の薨去の報に、謹んでお悔やみ申し上げます。

さて、この悲報がいろいろと報道されていますが、いくつか腑におちないことがあります。

1つ目は、「逝去」という報道。
逝去というのは、一般に死者を敬って用いる表現ですが、
皇・皇后・皇太后・太皇太后の死は 「崩御」
皇族及び三位以上の者の死は 「薨去」

という日本語があるので、こちらを用いるべきだと思います。
一部のマスメディアでは「薨去」という表現が一般的ではないという理屈を言うようですが、そうであるならば 「一般の納棺にあたる御舟入り」 とか 「一般の告別式にあたる斂葬の儀」 という報道をするのは筋が通っていないと思います。

2つ目は寬仁親王殿下のお名前。
小さな活字ではわかり難いので拡大しますが、
寛仁親王殿下 ではなく 寬仁親王殿下 が正しい表記になります。
ではなく という文字なんですね。
パソコンなどでは(環境依存文字)となるので、インターネット上では止むを得ないと思いますが、新聞などの活字ではきちっと使用すべきです。なにしろ人名ですから。

こういうことは、報道の責務としてきちっとしていただきたいものです。  

Posted by 木霊 at 10:21Comments(0)