2012年06月02日

江戸時代の日蝕観測

先日の金環日蝕(金環日食)はご覧になりましたか?
現代社会では、日蝕の原理も分かっていますし、事前に周知されているので小学生でも楽しく観測していましたね。
現代日本において、日蝕で暗くなって原因不明でパニックになる人というのはいなかったと思います。

古代社会においては、日蝕のことが分からずに人々は大変な不安を覚えたと考えられます。
日本人の大多数を占めていた農民はそうだったと思いますが、既に貴族階級は日蝕を知っていたと思います。
その辺りのことは割愛しますが、時代が下って江戸時代には日蝕の観測器具というのもあったそうです。

今年9月15日に公開される映画 「天地明察」 は、江戸時代の暦学・天文学者 渋川春海(安井算哲) が、日本独自の暦を作るまでを描いたものだそうですが、この映画で 日蝕の観測器具 が登場するそうです。
渋川春海は天文学者・暦学者であると同時に神道家でもあったそうです。

映画では、主人公の渋川春海に岡田准一、妻えんに宮崎あおいが演じ、「おくりびと」 の滝田洋二郎が監督を務めます。
原作は沖方丁の同名小説 「天地明察」。
ちょっと興味深い作品です。