2012年03月27日

みどりの日、文化の日

『神社新報』(3月26日号)にー「明治の日」制定を集会で広く呼びかけーという記事が出ていました。
4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」に変える運動が盛んだった頃、なぜ11月3日を「明治の日」にしようという動きがないのかと疑問に思っていました。
私は、もともと「昭和の日」制定には反対の立場でしたが、その理由の1つがこれなんです。

推進派の方々は、昭和という激動の時代を振り返るために分かりやすい名称の方が良いと主張される方もいたと思います。昭和天皇の御聖徳を顕彰するために制定する必要があるといわれた方もあったと思います。

私も昭和天皇の御聖徳を顕彰することに異論はありません。しかしそれでは、明治天皇は?大正天皇は?となってきますよね。勿論、それ以前の御歴代は?そして今上陛下をはじめその後に続く歴代天皇を顕彰する日は?

その観点から、近代国家への道を開いた明治天皇の生誕日にちなむ「文化の日」、国土緑化に思いを寄せ植物学者でもあられた昭和天皇の生誕日にちなむ「みどりの日」の方が、個人としてはとても情緒的でありよいと思っています。
そして、祝日の意味をきちっと伝えて行くことをすればそれでよいと思っています。

4月29日が昭和の日に制定され、新たに5月4日がみどりの日となりました。
「国民の休日」という意味不明の休みよりはマシですが、それまでの「みどりの日」とは祝日の意味の重さが軽くなってしまった気がするのです・・・。