2012年01月20日

本当の絆

昨年は東日本大震災をはじめ、いろいろと災害に見舞われた年でした。和歌山県でも台風12号の影響で随分と南の方では被害が出ました。改めて、亡くなられた皆様のご冥福と、被災された皆様をお見舞い申し上げます。

さてそのような状況から、昨年は「絆」ということが再三叫ばれた年だったと思います。
地域の絆、家族の絆、とても大切なことであり、またその絆によって助けられた方も多かったと聞いています。
これを機会に、地域のつながりなどを見直す動きも活発になり、町会のイベントなどが復活したりしているとも聞きます。

こういった流れは、少し前までの人付き合いが疎かになり 「隣は何をする人ぞ」 という風潮が改まる良いことだと思うのですが、少し違うとも感じています。

地域の イベント に皆が集まって力をあわせて取り組むというのはよいのですが、所詮 イベントはどこまでいってもイベント。何らかの事情で継続に困難が見えてくると、比較的あっさりとやめてしまったりするように感じます。勿論、すべてがそうだというわけではないのですが・・・。
しかし、その地域で昔から行われていた 神社の祭礼(神事)やお寺の仏事 も、イベント同様に地域の人が集まって取り組みますが簡単に中止というわけには行きません。たとえ規模が小さくなろうとも継続しなくてはいけないものです。
そして細々とでも継続させていくことで、また賑々しく執り行える時代もやってくる、そういうものではないでしょうか?

町内会や自治会でいろいろとイベントを企画して、地域交流を深め、絆を繋ぐことに異論はありませんが、もしその地域に伝統的に行われている(もしくは、行われていた)神社やお寺の行事があればそれを再興されてはいかがでしょうか?
その方が、もっと大きな絆になると思いますし、なかなか途切れることのない強い絆になると思います。

そして、地域の絆が祭礼などの行事であるならば、家庭の絆は神棚・仏壇です。
神棚には自分達が生かされていることを神々に感謝し、仏壇には自分達へと繋がるご先祖様に感謝する。
家族揃って手を合わせることで、しっかりとした家族間の絆が深まると思います。


本当の絆とは、悠久普遍の芯を持つもの。神祭り・仏事を大切にしましょう。