2011年11月27日

お札の祀り方

今年もあと1ヶ月余りとなりました。
11月23日の新嘗祭に併せて、伊太祁曽神社では新年の大麻頒布始祭を執り行いました。
まもなく、各地区で総代さんを通じて明年の神札が各家庭に届けられることと思います。

ところで、意外と皆さんお札の正しい祀り方をご存じないみたいですね。
神棚祭の依頼があって訪ねると、宮形の外に並べられていて、中には随分と昔の神札が納めてあったりということがしばしばあります。
そこで、神社で毎月発行している社報 「お宮だより」 の今月号表紙には宮形(神棚)への神札の祀り方について記しました。

このブログにも掲載しておこうと思います。


宮形には、「神宮大麻(伊勢の神宮のお札)」、「氏神様のお札」、「その他崇敬する神社のお札」 を納めます。
ですから、特段崇敬する神社がない場合でも、本来は2体のお札が宮形に納められるのです。
一般的に家庭に祀られている宮形は、上の写真のような 一社造り と呼ばれる、扉が1枚のものだと思います。
その場合、「神宮大麻」「氏神様のお札」「崇敬神社のお札」の順に手前から重ねて納めます。
つまり、どの家庭でも一番前に納められているのは 神宮大麻 ということになるのです。

時々、1つの宮形には1枚のお札を納めるものだと思っている方がいらっしゃり、「お伊勢さんのお札と氏神様のお札を・・・」と説明すると「うちには神棚(=宮形)が1つしかないので・・・」と言われる方がいますが、上記の祀り方をしますので宮形は1つでも複数のお札を納めていただいて結構です。
崇敬神社についても、特に1社に限るわけではありませんので、適宜順番に重ねて納めていただけば結構です。

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