2011年11月20日

神社での歩き方

私たち神職は、基本的に参道の中央を歩くことをしません。
参道の中央は神様の通り道とされているからです。
最近は、神社参拝のハウツー本にこういったことが記されているものもあるようで、一般の方の間にも随分と浸透してきているように思います。
(昔は年長者からこういったことを教えられて、常識の範疇であったと思うのですが・・・)

しかし、私たち神職が装束をつけているときは別で、概ね参道の中央を歩きます。
祭事・神事の時は平時と異なるのです。
そして、祭典奉仕などに関わらない立場で、装束をつけた神職と行き交う場合は道を空け頭を下げます。
このことも、昔は年長者から教えられて一般でも行われていたことだと思います。

最近はこういうことを知らない方が本当に多くなってきましたね。
先ほども、正式参拝の方があって参拝を終えて石段を降りていると、石段の中央を駆け上ってくる子供と、後ろからついて上ってくる親御さん。
道を空けるというそぶりも無くすれ違って行きました。
祭典の参進などでも、平気で真ん前を横切ってゆく年配の方もいらっしゃいます。

白衣袴姿の神職に対しては普通に接していただいて構いませんが、基本的に装束をつけているときには道を空けていただきたくお願いします。

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