2011年10月31日

正倉院展

第63回正倉院展
毎年秋に、奈良国立博物館で開催されている正倉院展。

正倉院に収められている天平時代を中心とした数々の御物が展示されます。

今年で63回目となるようですが、私個人としても今回で20回目の拝観となります。

学生時代に、講義の中でこういう特別展があることを教えていただき、それ以来毎年通っています。諸事情で一昨年のみ見学できませんでしたが、それ以外は平成3年から毎年欠かさずに通っています。

20回も通っていると、前に見た展示品も随分と出てきますが、それでもまだ初めてお目にかかる収蔵品も出てきます。
何しろ、63回目にして初展示というモノもあるのですから、当たり前ですね。

最近の展示形態としては、当時の様子を復元した模造品が併せて展示されることです。それも当時の技術などを再現しながら。
今回のそうした復元品で興味を引いたのは、小石丸という種類の蚕からとれた糸を使った織物。
小石丸という品種は、現在では皇后陛下が養蚕されているだけだそうです。
その貴重な繭を分けていただいて再現された織物の染色は、3年前に神道青年会の研修で講演いただいた工房が行ったもの。
素晴らしいことです。  
タグ :正倉院展


Posted by 木霊 at 23:00Comments(0)伝統・文化