2011年08月08日

七夕の短冊

仙台七夕まつりは今日までですね。期間中に震度5強以上の地震が発生したら行事を中止するとして開催に踏み切ったようですが、無事に終わりそうで何よりです。

昨日は京都五山の送り火について、被災した陸前高田の松を燃やすことについて書きました。
私が一番言いたかったのは、この薪にメッセージを記した人たちの気持ちを無にしないようによく打ち合わせをして進めて欲しかったということです。

これと似たようなことが最近、神社に寄せられます。
七夕飾りの短冊の処分についてです。
7月下旬や8月に入って神社で処分して欲しいと七夕の笹飾りを持って来られる方が最近多く見られます。
当神社でも七夕飾りを拝殿前に出して、参拝者が短冊に願い事を記してゆけるようにしていますが、他所の七夕飾りの処分についてはお断りしています。

そもそも七夕飾りは、その時期を終えると川に流すのが昔の慣わしでした。別に神社やお寺に頼むでなく、各過程で処分をしていたものです。今は河川法などの関係で難しくなり焼納するところが多くなっているかと思いますが・・・。こういった過去の慣習のあるものですので、当神社ではお断りしています。
笹飾りを持って来られる方は揃って「みんなの願い事が書かれたものだから・・・」と仰いますが、それなら何故あとの処理のことも考えずに皆からの願いなどを受け付けたのでしょう?結果としてみなさんの思いを踏みにじることになってしまいます。

「そんなに言うのなら七夕飾りを受け取ってあげればよいではないか」というご意見もあるかと思いますが、当神社では七夕飾り焼納に関して神事を執り行いますから、その後に持ってこられても神社としても困ってしまうのです。