2011年08月04日

秋ナスは・・・

夏野菜の美味しい時期ですね。焼きナスなんかもとても良いです。

ところで「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があります。
その意味については3つほど解釈があるようです。
 1)美味しい秋ナスを嫁に食べさせるのはもったいない
 2)秋ナスは体を冷やすから大切な嫁に食べさせてはいけない
 3)秋ナスは種が少ないので、子種ができなくなるから食べさせてはいけない

「一般的に1といわれるけど本当は2なんだ」という意見を良く聞きますがどうなんでしょう?


実は、良く似た言葉に「秋カマス嫁に食わすな」「秋サバ嫁に食わすな」「五月ワラビ嫁に食わすな」というのがあるそうです。いずれも「美味しい時期のものを嫁に食べさせない」という点で共通していますから、やはり1が正解なのでしょう。
2については、嫁に食べさせない姑の言い訳ではないかとの推測もあります。
3なら食べさせてはいけないのは嫁ではなく息子でしょうね(苦笑


ここからが本題ですが「コチの頭は嫁に食わせよ」という江戸時代のことわざがあるそうです。
コチという魚の頭は棘だらけで食べるところが少ないので「秋ナスは・・・」と同様に捉えられるそうですが、こちらは意味が違うとのこと。
コチの頭には最も美味しいといわれる頬肉があり「コチの頭には姑が知らない美味しい部分がある。一見つまらないものでも良く探せば捨てがたい価値がある」というたとえなのだそうです。  

Posted by 木霊 at 23:02Comments(0)伝統・文化