2011年03月23日

節電を行う必要はありません!!!!

とっても衝撃的なタイトルにしましたが、これくらいのタイトルにしてでも読んでもらいたい、電力供給のお話です。

首都圏の計画停電などから、東京電力エリア以外でも 「被災地の方のために節電しよう」 などという声が聞こえていますが、少し認識が違っています。

現在、首都圏など東京電力の電力供給エリアで電力不足のため計画停電が行われているのは、福島第1発電所の原子力発電が行えないことに起因しているというのは正しいようです。

しかし、被災された方々の住む、宮城県などの東北地方は、東北電力の給電エリアになります。今、もっとも大変な渦中に置かれている福島県も東北電力のエリアないです。
そして、東北電力のエリアについて停電となっているのは、電力不足ではなく、送電線などが寸断されているからです。

また、西日本エリアの電気は60MHz60Hzなので、東日本エリアの50KHz50Hz帯には送電することができないという方がいますが、帯域の境目に周波数を変換する装置があり、一定限度までの電力を変換して送電することは可能だそうです。

したがって、西日本エリアでも節電をして、東日本エリア(というよりも東京電力エリア)に送電をする余裕を持たせることは意味を持ちます。

すこしややこしくなってきましたが、整理すると
「節電をして電気に余裕を生み出して送電しても、残念ながら被災地の方々の元に電気が届くわけではない」
ということです。


福島の方からの、こういった状況を理解してもらうための悲痛な文章がありますので、こちらに転載しておきたいと思います。


福島県よりの緊急アピール  (平成23年3月23日)

首都圏のために福島県が壊滅する
~首都圏の電気の3分の1は福島原発が供給している事実~

此の度の東北地方太平洋沖地震で、放射能洩れの危機に陥っている東京電力の福島第一・第二原子力発電所は、福島県の浜通りに位置しています。またこの地域には「広野火力発電所」がありますが、いずれも東京電力の発電所で、東北電力の施設ではありません。

この2基の原子力発電所と火力発電所で発電された電気は、全て関東へ運ばれ、首都圏の方々が利用します。地元福島県ではこれらの発電所で作られた電気は一切利用されていません。首都圏の電気の実に3分の1は福島県で作られており、首都圏の産業や都会の快適な生活を支えているのは福島県の発電所という現実があります。

この大震災の影響で原発の送電がストップしたことにより、首都圏では「計画停電」が実施されています。首都圏の住民は、無計画な「計画停電」に翻弄され苦労を強いられているのも事実です。しかし、停電どころか今にも最悪の事態を迎えかねない原発を抱える福島県民からすれば「一体誰のために我々は犠牲になっているのか、その程度の混乱は我慢すべきでないのか」と声を大にして言いたいところを皆我慢しているのです。

福島県では、国が指定した原発より半径20キロの避難地域はもとより、30キロの屋内避難地域からも住民の県外避難が続いています。ところが、この圏内の行方不明者の捜索や瓦礫の片付けなど全く手つかず状態で、国の指示に従って屋内避難地域に留まる住民や、取り残された弱者にはほとんど支援の手が差し伸べられていません。
更に、この圏外に住む福島県民も風評によりガソリンが入らない状況で、私たち県内の人間さえ支援に出向くことも出来ません。私たち福島県民は、安全とされる30キロ圏外のいわき市のほとんどを始め、福島市、郡山市、白河市とその周辺、更には会津地方に至るまで日々発表される環境放射線量の測定値と風向きに神経をとがらせ、家では換気扇も回せず、放射性物質の吸入や付着を避けるために外出は極力避け、家の中でじっと息をひそめ、街はゴーストタウンと化しています。今のこの状況が続けばやがて食料も枯渇するばかりか、放射能汚染による見えない恐怖という経験したことのないストレスに絶え間無く苛まれ、精神的に変調を来す事態に陥りかねません。

しかしながら、報道を見聞きする中には、首都圏の計画停電に不満を述べたり、「被災地に電気を送るためだから我慢します」という見当違いの発言が多く見受けられます。そればかりか、ネット上の「福島県で使う電気を発電する福島県の原発が壊れたために、東京の人間が不便を強いられるのは迷惑」といった無知無理解で軽率極まりない意見には怒りさえ覚えます。

東京電力が計画停電を行っているのは、首都圏への供給電力が不足する事態となり、消費電力が供給電力を上回る、最悪突然の大停電を避けるために予め時間と区域を決めて停電を行っているのです。
自分のところ(首都圏)の電気が足りなくなっているから自分たちが我慢しているだけなのです。この重要な点をマスコミは何故大きく報道しないのでしょうか。首都圏の人々のために遠く離れた福島県に建設された原子力発電所の事故により地元福島県がこれだけ苦しんでいる現実を、何故しっかり伝えようとしないのでしょうか。

マスコミは「福島は危険」「放射線は身体に悪影響」「福島県民は放射能被害を避けて県外避難」「農畜産物や水道水が放射線に汚染されて深刻な事態」を強調する報道を続けています。後付で「このレベルでは身体に害はありません」と言うだけで、パニックを抑えるなら言う順序が逆ではないでしょうか。「放射線の数値が通常より若干高い値を示していますが、体に影響のある数値ではありません。各地の数値は~」と言うのが報道の仕事ではないのでしょうか。

首都圏で「放射線が怖いから雨合羽を買いました」「マスクを買いました」「とろろ昆布を買いだめしました」「関西へ避難しようと
思います」と言っている方がTVに映っていました。放射線が怖い?何キロ離れているというのでしょうか。それでは私たち福島県民はどうしたらいいのでしょうか。あなた方が今まで40年間も利用してきた電気を供給し続けてきた原子力発電所を作ったために今回の事故が起こった事はご存知なのでしょうか?いつでも逃げられるようにガソリンや物資を買いだめですか?私達福島県民はガソリンさえ手に入らず、逃げたくても逃げられない状態なのです。もっと言えば、ガソリンや軽油がないので救急車もバスも、救援物資を運んだトラックも動かない。灯油がないから暖もとれない。遺体の火葬はおろかゴミの焼却さえ出来ない。仮に救援物資を運んだトラックが福島県の安全とされる地域の近くまできても「放射線が怖いから」という理由で引き返している現状です。

現在観測されている放射線数値は人体に全く問題のない数値です。レントゲンやCT、温泉の方がよっぽど高い数値を示しています。仮にこの事態が収束して、普通の生活に戻ったしても、今度は風評被害が間違いなく起こります。現に福島産のホウレンソウや原乳から基準値より高い濃度の放射性物質が検出されたことであっという間に福島県内すべてで出荷停止という事態となり、生産農家、酪農家は悲嘆にくれています。専門家の知見によれば、現状のレベルでは摂取しても、子どもを除いて全く健康に害を及ぼさないと断言しているというのに。福島県の人間というだけで放射能が怖いから宿泊を断られたり、女の子は奇形の子どもが生まれるから結婚出来ない、福島産の野菜、果物、米、魚、牛乳その他多くの産物を食べればガンになるなどという風評被害がもう出始めています。国はもちろんですが、全国の方々には福島県の置かれている立場にご理解を頂くとともに、放射線に対する正しい理解をもって風評被害がこれ以上広まらぬよう、原発の被災地福島県の復興をバックアップして頂きたいと、ここに強くアピールする次第です。



もう1件あります。


大地震発生後の福島県下の状況

概況:大地震発生により、大地の激しい揺れと史上稀な極めて規模の大きい津波による大被害。更に原子力発電所に於ける想定外の大異常発生などに対する、救援活動や情報開示等、全てに亘る対応皆無というべき行政の拙さに、県民は政府と県当局に対する不信感と怒りを極度に募らせております。県民の恐怖感と絶望感もまた極限に達しております。

福島県全県下放射能汚染の風評被害は想像を絶するほどに著しく、救援物資積載の車両は、全て福島県全域への入県を拒否しております。その為、特に「浜通り地域」では食糧・水・灯油ガソリン・医薬品・冬用衣料・防寒用品・粉ミルク・紙オムツ・女性用衛生用品・ティシュペーパー・トイレットペーパー・乳幼児用必需品・・・等、緊急必需品・生活用品の全ての備蓄が完全に底を突き「非常事態」という表現も軽少に聞こえるくらいであり、状況を適格に表現する術を知り得ません。国による救援は皆無であります。

保育園・幼稚園、小・中・高等学校等の教育機関の多くは休園・休校措置の延長更改を連続しております。卒業も県下一円で軒並みに延期の措置が取られております。

 「浜通り地域」の多くの首長は「国と福島県は我々を見捨てた。」と、TVやラジオで公言して憚りません。県内の多くの自治体は、役場を始め行政機能を首都圏に移し始めております。

全県下に於て、県民の県外非難現象が発生しておりますが、政府の非難支援は皆無と言わざるを得ない状況です。

内閣総理大臣を始め、政府首脳のメッセージは「東電にやってもらっている。とか、○○にして頂いている。等という表現です。国の責任を放棄して他人任せの姿勢がありありです。政府の責任と権限を以て、東電を始め全てに指令命令するという姿勢は皆無です。

又、頑張って下さい。だけでは国民を鼓舞できません。「ここで諦めたら先祖に申し訳ない、子孫に対する責任が果たせない。」として、日本人の精神と世界観に訴えるメッセージを発して、国民の士気を高揚するべきことの重要性が何故わからないのでしょうか?

       訴

全ての福島県民は、日本の発展の為に、国民生活向上の為に、危険極まりないリスクを承知して原発設置を受け入れ、発電力の殆どを首都圏に送電し提供してきました。重要な膨大なエネルギーを供給して、貿易立国日本の生産活動を支えてきました。日本繁栄の礎となってきました。国民生活の向上に大きく貢献してきました。世界各国の繁栄の為の大きな原動力となってきました。

その見返りとして、この非常時・異常時に際して、我々に死ねと言われるのでしょうか。政府は、現場視察も行わないで「浜通り地域は全滅。全県に亘って復興不可能な壊滅状況」との、行政放棄の無責任極まりない勝手な推測のみにより、国は、政府は福島県を見捨てています。

今後、将来に亘って、福島県産の農作物は、危険極まりない品として市場から排除されるでありましょう。搾るだけ取って、搾れなくなったら棄てるとは、白人国家の展開する弱肉強食・強存強栄の植民地政策そのものです。

日本民族の「無私と奉還の精神は奈辺に行った!」と、怒り心頭に発し、悲嘆に深く沈んでおります。

[交通手段]東北新幹線、JR在来線、国道6号線等、交通網は寸断されており、使用・通行はできません。又、東北自動車は緊急・救援車両以外は使用不可。一般には閉鎖されております。県内国道・県道の多くは通行不能です。特に「浜通り地域」の交通手段は壊滅状況です。

[生活支援]食糧・水・灯油・ガソリン・医薬品・女性用衛生用品・冬用衣料・防寒用品・粉ミルク・紙オムツ・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー・乳幼児用全用品等、緊急必需品・生活用品の全ての備蓄が完全に底を突いておりますが、政府からの緊急援助は行われておりません。

[生存医療]地震発生以後本日に至るまで、嬰児・乳児の授乳が行われていないケースは決して少なくありません。原因は、精神的不安・ショックにより母乳が出なくなってしまった母親がいること。粉ミルク・哺乳瓶がないこと等です。このまま放置されると、多くの乳幼児が死に至ると危惧しています。母親の怒り・悲しみ・無念を…。
 重篤な病状にある方々や、高齢者に対する医療・看護・介護は完全に瓦解しております。原因は、医薬品が無いこと。病院・診療所等の施設が破壊されていること。医師・看護士や、コ・メディカル等のスタッフ不足(これらの方々も大半が被災者です。)などです。
避難搬送中、或いは避難所にて、20名以上の高齢者が亡くなられました。原因は、栄養不足・低体温症・医療医薬の不足等です。避難所に到着されても、医療関係者が付き添っていなかった為に、氏名・年齢・病状・カルテ等、ことごとく不明であり、医療行為の展開が困難であったケースや、医療を放棄せざるを得ない危篤状況であったこと等です。
「高齢者」と言われる方々は、終戦後の辛い、厳しい諸状況を克服され、我国の現在のこの繁栄を築いて下さった方々なのです。その方々が、今、見捨てられているのです。
日本人の孝養の心も喪失されてしまったのでしょうか。この現状は、高齢の方々に対して余りにも、ひどい仕打ちです。

[学校教育]教育施設の多くは避難所となっております。教育活動はことごとく停滞しています。

一、原子力発電所関係状況
概況:大地震発生以後、原子力発電所は想定もし得なかった、極めて大規模の異状事態の発生が連続・継続しています。専門の分野に及ぶ事象について報告し、解説する能力はありません。状況は、政府と東京電力の発表に虚偽・隠匿がないと仮定して、信用するより致し方ありません。新聞・TV・ラジオ等、マスメディアの報道により把握して下さい。

現況:原子炉稼動地点より半径20キロ圏内は強制避難命令発令地区。半径20キロから半径30キロ圏内は自宅退避勧告発生地区です。

救援物資・救援車両は半径30キロ圏内には全く入っておりません。物資が欲しければ半径30キロ圏外まで取りに来いというのが国の対応です。自宅退避を指示しておきながら外に出ろ、と言うのか。栄養・カロリーを全く摂取できていない空腹・疲労困憊の住民に、ガソリンも補給しないで放射能を浴びながら歩いて取りに来い。
これが国の対応・行政姿勢です。原発稼動地の首長はTVで強い怒りを込めて度々明言しています。「我々は見捨てられた。」と。

原発稼動地の一部自治体では全町全村で首都圏に避難を開始していますが、これら町・村の住民は「故郷はゴーストタウンになった。」と愕然としています。

半径30キロ圏内には外部からは、全く立ち入りできません。救援車両でさえも立ち入りを禁止されているのです。住民は一度で半径30キロ県外に避難したら、故郷には帰れません。住民は吐き捨てる様に言っています。「我々は、故郷を失った放浪の民になった。」と。

原発稼動地との交通は完全に遮断されています。通信も全く不能です。


政府が見捨てた福島県、国に放棄された福島県

他県の被災地の情況、救援物資搬入・救援活動の情況は、TVにより詳細に報道されております。

しかし、原発関係以外の事、福島県下の救援物資搬入・救援活動展開に関する情況は、全く報道されていません。不思議な事と思いませんか?
救援物資搬入が行われていないからです。救援活動が行われていないからです。行われていないことは、TVカメラでは撮影して頂けません。報道して頂けません。
福島県は無事であるから、被害が報道されないと思っておられますか?見捨てた、放棄した福島県は報道するに値しないのでしょう。

原発事故放射能漏出
春一番吹き荒れど 空かなたまで青し
南庭に水仙咲初め 空に小鳥の舞いしあり
何をも知らされずして 彼らも汚染されしか
心痛みて 落涙禁じ得ず
このさき幾年ぞや DNA異常ありて
異形なりし彼らの子孫 奢れる人間に
何かを訴えん 何かを抗議せん
無責任さを恥じ詫びつつ 「春望」を詠む

感情を冷静に抑制し、しかし、感慨と悲嘆を込めて発信します



* タイトルに 「節電は必要ない」 と書きましたが 「節電」 は大切なことです。誤解なきように。  


Posted by 木霊 at 15:29Comments(4)世相・社会情勢

2011年03月23日

三上博史さん

21日に、俳優の 三上博史さん が参拝されました。
とある方のご案内で来社され、参拝の後、いろいろとお話をさせていただきました。

とても気さくな方で、楽しく過ごさせていただきました。
今後一層の活躍を祈念いたします。  


Posted by 木霊 at 01:29Comments(0)著名人の参拝